どこから始めるべきか?
By John Berges



  「私はどこから始めるべきなんでしょうか?余りにも情報が多すぎます」

これが、ウイングメーカー・マテリアルに関して私たちが受ける最も興味深く、お答えするのにチャレンジングな質問のひとつです。
あなたが本当に尋ねたいのは、この質問ではないのかもしれません・・・・


始めるための場所を探し求めるということは、すなわち、ウイングメーカーと呼ばれるインフォメーションの全体構造を俯瞰して眺めるための、よく整理された論理的な
“A to Z”──手引書を要求していることを意味しています。

  どこからスタートしたらよいのだろう? 最初の一歩は、いったい何なのだろう?

こういった質問は、開始ポイントと終了ポイントが存在するリアリティの視点から発せられたものであることを暗示しています。これは、私たちが生きている西洋型社会にとって自然なものですから、このような質問は全く非難されるべきものではありません。この種の反応は、私たちが住んでいる現代社会にとって仕方がないことですが、ここから私たちはある主題に気づきます──ウイングメーカーは、より広大な新しいリアリティの視点に私たちを導くことを。

ウイングメーカーは、本来的な意味において“学ぶ”ものではありません。

ウイングメーカーを学ぶということは、大学やコミュニティーカレッジでコースを取るようなことと同じではないのです。


ウイングメーカー・マテリアルは、学びに対するこの一方的なアプローチを回避するようにデザインされています。
ウイングメーカー・マテリアルは集合的に、多くの入り口をもった経験の球体を表現しています。
この経験は、一方の端の入り口から、もう一方の端の出口に向かって廊下の中を進みながら、壁に貼られている情報を読んでいくといったような作業ではありません。
ウイングメーカーには、始まりも終わりも存在しません。なぜならば、ウイングメーカーとは、明確な始まりも終わりも持たない多次元宇宙の性質を描写する“シンボリック・ランゲージ”だからです。

恐らく、ご質問の趣旨はこうでしょう。


 「その入り口のひとつはどれでしょうか?」


この問いは、ブレイン──頭脳から発せられたものというよりは、ハートとフィーリング──感情的、感覚的なものに基づいているものだと思われます。


ウイングメーカー・マテリアルの中で、もっともあなたを惹きつけるものは何でしょうか?
マテリアルは、どこへあなたを連れていくのでしょうか?
この情報は、あなたのセルフの経験と、あなたを取り囲む世界にどのような影響を及ぼすのでしょうか?


これらのファクターが認識されたとき、マインドがプロセスに加わります。このプロセスにより、理由と分析の補足がなされ、マテリアルを構成する様々な要素が、私たちの経験に対して実用性と有用性を備えているかが客観的にテストされます。
これは、従来型の“学び”の方法が、プロセスに入ることができるポイントです。
私たち自身と、私たちが住んでいる宇宙に対するウイングメーカーからの情報は、音楽、詩歌、ヴィジュアル・アート、哲学、小説などの様々な媒体で提供されています。
媒体のそれぞれは、コミュニケーションの一形態です。
リリカス・ディスコース5 「インターフェイス・ゾーン」に見出されるように、“ランゲージ”は言葉によるコミュニケーション以上のものであり、また視覚的、音楽的なものでもあります。

つまり、言葉、光、音を通じて伝えられる“ランゲージ”として、ウイングメーカー全体を見ることができるのです。この“ランゲージ”は、私たちのマインドに向けられているのと同様に、私たちのハートにも向けられています。これが意味すること──それは、ハートとマインドの結合を通じてのみ、ウイングメーカー・マテリアルの真意とその意義を私たちは掴むことができる──私はそう考えます。
ハートからもたらされる直感なくしては、脳はウイングメーカーの“ランゲージ”によって混乱し、惑わされてしまうのです。


ハートは、自分を引き寄せるものを知っています。
ハートは、ウイングメーカーへの入り口である“共鳴する場所”を感じることができます。
ハートが感じる、その場所こそが、あなたのスタートポイントです。


経験の球体の中へと入り、ウイングメーカーのランゲージと交わったとき、マテリアルを通じて、あなたは独自の旅路を進んでいくことになるでしょう。
ハートが提供する直感的な導きに、マインドが理性と知識を応用するのは、この旅の中です。
ハートとマインドは力を合わせ、私たちの旅を拡大するのに必要とされる知識を供給し、私たちはマテリアルのさらに深いレベルを探求してゆきます。

それ故に、私たちは経験によってそれぞれ異なるアプローチを取ることになります。経験の球体にダイブする、その都度ごとに、私たちはウイングメーカーの“ランゲージ”と再び交わります。新たな経路で、別の人間として、球体へと飛び込むのです。私たちの人生の表現の中で、さらなる多様性と独自性を創造しながら。





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