このイントロダクションは、EventTemples.comWingMakers.comLyricus.orgのヴィジョン溢れるクリエーター、ジェームズのインタビューの記録です。このインタビューは、2007年4月23日、ニューヨーク北部でサラ・ド・ロスネーによって行われました。

サラ:イベント・テンプルのウェブサイトの背後には、どんな目的があるのでしょうか?

ジェームズ私たちは時空に浮かんでいる物理次元に住んでいるため、私たちの多くがある錯覚に慣れてしまっています。すなわち、物質的なものが私たちの「唯一」のリアリティである、少なくても唯一重要な現実であるという私たちを欺いている錯覚です。

物質世界の中に存在しているあらゆるものは、実は相当するエネルギーのメタファーです。つまり、私たちは、メタファーと、エネルギーが具現化されたメタ・フォームの世界に住んでいるのです。同様にイベント・テンプルもメタファーです。私たちを形づくり、サポートし、接続しているエネルギー的なより深いリアリティを思い出させ、私たちの選択によってその深いリアリティにアクセスし、それを自分自身の世界に息づかせることが可能であることを気づかせるものです。

あなたのご質問にもっと直接的に答えれば、イベント・テンプルの目的は、私たちがコヒーレントなコミュニティとしてエネルギーのレベルに接続することができることを実証することです。そして、組織化されたセッションと時間をシンクロさせることによって、出来事とそこで苦しんでいる人々へと私たちのハートの美徳の集合的エネルギーを送信することにあります。人々は、物質的なサポートを必要としている以上にエネルギー的なサポートを必要としています。

サラ:地球を救い、守ることを手助けすることが現代の人々にとってターニング・ポイントのようですね。仮に、地球を救い、守ることがミッションであるとすれば、イベント・テンプルとどのような関連があるのでしょう?

ジェームズ:地球を管理しなくてはならない≠ニ人々は本能的に感じており、多くの人々が異常な消費活動の結果と、それが環境に悪影響を与えている様を目の当たりにしていると私は認識しています。しかし、地球は虚弱で壊れやすいものではありません。同様に、私たちからエネルギー的に分離しているものでもありません。私たちは皆、つながっています。そして、イベント・テンプルが何よりもまずエネルギー的に人々をサポートすることにフォーカスするのは、この相互結合と地球の超回復のためなのです。

私たちのパーソナル・セルフの最深部のレベルで活動する狙いがあり、それは感情のセルフ・マスタリーと呼べるでしょう。これがビルディング・ブロックであり、個人がハートから生き、行動を通じてエネルギー的/感情的/物理的に六つのハートの美徳を表現するときに最大の成果を得ます。

仮に、十分な数の人々がハートから生き、私たちのみならず地球の利益にもなるならば、地球を救い、守るためのムーブメントの一部になることがイベント・テンプルのフォーカスではありません。

サラ:人々はいったいどうやって利益を得るのでしょうか?

ジェームズ:オンライン論文『Living from the Heart』に十分に述べられています。数回に渡ってこの論文を人々に読んでもらいたいと思っています。そして言葉の背後にある意味を真に吸収して欲しいのです。

イベント・テンプルのセッションに参加する際、参加者はターゲットとなるイベントについて学ぶことができる「待合室」へと連れてこられるでしょう。イベントは、スーダンのダルフール・キャンプ*とそこで行われている人間性の略奪にフォーカスするようなタイプのものです。参加者は、タイムゾーンに関係なく、同時に「待合室」からリリースされるでしょう。そして、コミュニティの参加者としてヴァーチャル・テンプルに入ります。このテンプルの中で動画が上演され、参加者たちのエネルギーが集結されます。そしてターゲットとなるイベントの中に巻き込まれている人々にその光のエネルギーが向けられるでしょう。

*【ダルフール・キャンプとは?:http://www.jrc.or.jp/active/kokusai/report/04.html
(日本赤十字社のHPより) ウイングメーカーの遺跡のひとつがチャド湖周辺にある】

参加者は、ハートのエネルギーを着火させ、仲間の人々をサポートするというゴールにそのエネルギーを向かわせる方法を学びます。その経験から参加者は利益を得るでしょう。これは惑星のどこにいようと関係がありません。これが私が「クォンタム・コミュニティ」と呼んでいるものの土台です。参加者は、自分の仲間の参加者や彼らがエネルギー的にサポートしている人々の内奥のスピリットとの強力なつながりを感じるでしょう。

これは、ひとつの主題にフォーカスした一回限りのイベントではありません。イベント・テンプルは、惑星の特定の地域の、過去、現在、未来の、そして差し迫った出来事に対応するでしょう。また、人々が計画的に参加できるセッションが、ほぼ毎日あるでしょう。これは長い時間をかけて勢い≠つける実習であり、そしてこの勢い≠ェ深遠でポジティブな変化を生み出します。

サラ:六つのハートの美徳がその経験全体のカギとなっていると私は理解しています。六つの美徳について少し話してもらえないでしょうか?それはどこから来たものなのですか?

ジェームズ:六つのハートの美徳とは、感謝、同情、寛容、謙虚、理解、勇気です。六つのハートの美徳は、リリカスのティーチングにおけるコアとなる行動原理であり、生徒はエネルギーと行動の両面でそれを表現するように指導されます。オンライン論文『Living from the Heart』の中に六つのハートの美徳の詳細な定義と、生徒の行動の中にそれらの美徳を固定させるのを手助けする若干の訓練とテクニックが載っています。

イベント・テンプルのウェブサイトは、ユーザーが日々の生活の中で六つのハートの美徳の応用具合を見極め、モニターするためのインタラクティブなトラッキング・システムを無料で提供するでしょう。

六つのハートの美徳は、組み合わせたり、まとめたり、連続して表現することが可能です。時間をかけて、美徳の実践者はこの表現の中に芸術性が宿っていることに徐々に気づいていくでしょう。

サラEventTemples.comのヴィジョンをお聞かせください。

ジェームズ:「ポジティブ心理学*という新たな心理学が惑星に登場してきています。それは人間の回復力と精神力の研究にフォーカスするものです。例えば、心理学者たちは、憂鬱そのものの心理学を研究するよりも、憂鬱を自然に克服する方法を理解することの方が大切である人々もいることに気づき始めています。

*【参考図書:『ポジティブ心理学―21世紀の心理学の可能性』島井哲志編 ナカニシヤ出版刊

感情のセルフ・マスタリーによって、回復力と精神力の貯蔵庫が副産物として生まれます。それは、六つのハートの美徳を表現し、悪循環ではなく、善循環の中で生きる能力です。エネルギーと行動の両面で六つのハートの美徳を表現することを通じて善循環を維持する能力は、エンパワーメント≠ニ同義なのです。

EventTemples.comの私のヴィジョンは、個人が新しいレベルのエンパワーメントを達成することを手助けすることです。そしてそれをベースにして、拡大するクォンタム・コミュニティから生じるエネルギーの送信を通じて、集合的/個人的に世界中の人々をサポートできるようにすることです。

サラ:その目的というのは、立派な信条に時間やお金を寄付するような類のものではないのですね?

ジェームズ:はい。これは、慈善団体や恵まれない地球村にお金やエネルギー、時間を寄付する既存のモデルに新たに追加されるものです。人口問題、食料および水問題、異常気象、自然災害、戦争、そして宗教、文化、人種の違いによる隔たりなど、数々の問題に直面する私たち人類に必要なものは沢山あります。

私たちはそれぞれ、自分に合ったやり方で世界に貢献すべきなのです。イベント・テンプルは、感情のセルフ・マスタリーと六つのハートの美徳の実践の学び方、学習の進歩状況の追跡方法、特定のイベントとその中にいる人々に自分のハートのエネルギーを貢献する方法、そしてコミュニティを進化させるためのアイディアや経験を貢献する方法を提供します。

参加者の全員が、災害や混乱が起こった際、そのホットポイントへと有意な方法で貢献するよう促されます。イベント・テンプルが余りにも抽象的で不確かなものに感じる人もいるでしょう。またある人は、もっと内的な作業を必要としているかもしれません。しかし、多くの人は感情の成熟とセルフ・マスタリーを助長してくれるコミュニティを探し求めています。つまり、「教え」ではなく、どちらかといえば「実践」を求めているのです。

これが人生の意味の定義です。そしてこれが、私たちが人間の肉体の中でスピリチュアルな存在として自分の目的を生きるために要求しているものなのです。

サラ:イベント・テンプルは、ウイングメーカーやリリカスとどのような関係にありますか?

ジェームズ:私は荒野に道を作っています。多くの人々は私のプロジェクトの起源や基盤に興味を抱いていますが、私はその道の行き先の方にもっと興味があります。究極のゴールは、人間の魂の反駁不能の科学的な発見です。つまり、私たちが時間や空間、人種、肌の色、性別や年齢を超えてすべてが相互結合しているという発見にあります。

私のすべてのプロジェクトはこの目的地に向かっています。強力な意図のフォースを進化させることができる「クォンタム・コミュニティ」へと今、その道が拡大されたのです。それには私がいましがた話した目的地も含まれています。


サラ:いつEventTemples.comは設立されるのでしょう?

ジェームズ:私たちは摩天楼を建築しています。建築は多くのフェイズからなるでしょう。第一段階は、プロジェクトの存在と何がくるのかという感触を人々に伝えるイントロダクションですが、このファースト・フェイズで最も重要なのはオンライン論文『Living from the Heart』を通じてプロジェクトの土台を築くことです。これは、2007年の夏に起こるでしょう。次のフェイズは、それから大よそ三ヶ月後に起こり、それには最初のイベント・テンプルとトラッキング・システム、コミュニティ・フォーラムが含まれるでしょう。それ以降は、大体三、四ヶ月ごとに新しいイベント・テンプルが公開されるでしょう。しかし、このプロジェクトを加速/減速させる多くのファクターがあり、私が言った日程はあくまで目安に過ぎません。

サラ:プロジェクトの詳しいご説明ありがとうございました。ご成功をお祈りします。

最後に何かひとことお願いできますか?

ジェームズ:こちらこそ、ありがとうございました。

これを読んでいる方に私がお伝えしたいことがひとつあるとすれば、オンライン論文『Living from the Heart』を研究するために時間を割いて頂きたいというシンプルなお願いだけです。望みに応じて感情の状態をシフトさせ、ハートとの深い接続を実現させる方法を学ぶ助けとなるはずです。この論文は、感情のセルフ・マスタリーの絶対的なマニフェストではありません。感情のセルフ・マスタリーを意識して、そして誠実に開始するための入門書か触媒のようなものです。この論文は、もっと有意義な人生に向かって新たな軌道を取るきっかけ、つまり動機という背中の一押しを求めている人々のために書かれました。

コミュニティにあなたが貢献することを楽しみに待っています。

私の世界から、あなたの世界へ。